Midjourneyの使い方完全ガイド【2025年最新版・V6対応】

Midjourneyは、簡単なテキスト(プロンプト)を入力するだけで、高品質な画像を生成できる人気の画像生成AIサービスです。この記事では、Midjourneyの始め方から基本的な使い方、さらに高度な機能まで、最新バージョン(V6)に対応した情報を分かりやすく解説します。

1. Midjourneyとは?

Midjourneyは、Discordというチャットアプリ上で動作する画像生成AIです。ユーザーが入力したテキストプロンプトに基づいて、独創的でアーティスティックな画像を生成します。イラスト、写真、デザインなど、様々なスタイルの画像を生成できるのが特徴です。

主な特徴:

  • 高品質な画像生成: 特にアーティスティックな表現や、独特の世界観を持つ画像の生成に長けています。
  • 簡単な操作: 基本的にはDiscord上でコマンドとテキストを入力するだけで画像を生成できます。
  • 活発なコミュニティ: Discordサーバーには多くのユーザーがおり、他のユーザーの作品を見たり、情報交換したりできます。
  • 継続的なアップデート: 定期的にバージョンアップが行われ、画質や機能が向上しています。(現在はV6が最新)

2. 始める前の準備

Midjourneyを利用するには、以下の準備が必要です。

  1. Discordアカウントの作成: MidjourneyはDiscord上で動作するため、Discordアカウントが必須です。持っていない場合は、Discord公式サイト から無料で作成できます。
  2. Midjourney公式サイトへアクセス: Midjourney公式サイト にアクセスします。
  3. Midjourney Discordサーバーへの参加: 公式サイト右下の「Join the Beta」ボタンをクリックし、Discordの招待を受け入れ、Midjourneyサーバーに参加します。
  4. 有料プランへの加入: 重要: 以前は無料トライアルがありましたが、現在(2025年5月時点)は無料トライアルが停止されており、利用するには有料プランへの加入が必須です。サーバー参加後、チャンネル内で /subscribe コマンドを入力すると、プラン選択ページへのリンクが表示されます。指示に従ってプランを選択し、支払いを完了してください。

3. 基本的な使い方(画像生成)

Midjourneyサーバーに参加し、有料プランに加入したら、いよいよ画像生成を開始できます。

  1. チャンネルを選択: Discordサーバー左側のチャンネルリストから、「#newbies-〇〇」(〇〇は数字)のような初心者向けチャンネル、またはダイレクトメッセージ(Midjourney Botとの1対1チャット)を選択します。他のユーザーの生成画像で流れないように、ダイレクトメッセージがおすすめです。
  2. /imagine コマンドの入力: チャット入力欄に /imagine と入力すると、prompt という入力欄が表示されます。
  3. プロンプト(呪文)の入力:prompt の欄に、生成したい画像のイメージを英語で入力します。具体的で詳細なほど、イメージに近い画像が生成されやすくなります。
    • 例: prompt: A cute cat wearing sunglasses, sitting on a beach chair, photorealistic style --ar 16:9 --v 6
    • 解説:
      • A cute cat wearing sunglasses, sitting on a beach chair: 生成したい画像の具体的な内容。
      • photorealistic style: 画像のスタイル(写真のようにリアルに)。
      • --ar 16:9: 画像のアスペクト比(横縦比)を16:9に指定するパラメータ。
      • --v 6: Midjourneyのバージョン6を使用する指定。
  4. 送信: Enterキーを押してプロンプトを送信します。
  5. 画像生成の開始: Midjourney Botが画像の生成を開始します。完了まで少し時間がかかります(通常1分程度)。
  6. 結果の確認: 生成が完了すると、4つの画像がグリッド表示されます。

4. 生成された画像の操作

生成された4つの画像の下には、いくつかのボタンが表示されます。

  • U1 / U2 / U3 / U4:
    • Uは「Upscale」の略です。
    • 気に入った画像を1枚選択し、高画質化・高解像度化します。数字は左上から時計回りに1, 2, 3, 4に対応します。
    • アップスケールされた画像は、さらに「Vary (Subtle)」「Vary (Strong)」「Zoom Out」「Pan」などの操作が可能です。
  • V1 / V2 / V3 / V4:
    • Vは「Variation」の略です。
    • 選択した画像をベースに、少し異なるバリエーションの画像を新たに4つ生成します。構図や要素を少し変えたい場合に便利です。
  • 🔄 (リロール / Reroll):
    • 同じプロンプトで、まったく新しい4つの画像を再生成します。結果が気に入らなかった場合に押します。

5. もっとMidjourneyを使いこなすために(パラメータとコマンド)

プロンプトの末尾に特定の文字列(パラメータ)を追加することで、生成される画像をより細かくコントロールできます。

よく使われるパラメータ:

  • --ar <幅>:<高さ> (Aspect Ratio): 画像のアスペクト比を指定します。
    • 例: --ar 16:9 (ワイドスクリーン), --ar 1:1 (正方形), --ar 9:16 (縦長)
  • --v <バージョン番号> (Version): 使用するMidjourneyのバージョンを指定します。
    • 例: --v 6 (最新推奨), --v 5.2
  • --style raw (V6向け): Midjourney独自の装飾的なスタイルを抑え、プロンプトに忠実で、より写真的なリアルな画像を生成しやすくします。--v 6 との併用が効果的です。
  • --stylize <0-1000> (Stylize): Midjourneyのデフォルトの美的スタイル(絵画的、アーティスティックな表現)をどの程度強く適用するかを指定します。数値が低いほどプロンプトに忠実に、高いほど芸術性が強くなります。デフォルトは100。V6では--style raw との組み合わせで調整します。
  • --chaos <0-100> (Chaos): 結果の多様性・意外性を調整します。数値が高いほど、4つの画像が大きく異なるスタイルや構図になります。デフォルトは0。
  • --no <要素> (Negative Prompt): 画像に含めたくない要素を指定します。
    • 例: --no text, signature (テキストや署名を除外)
  • --seed <数値> (Seed): 同じSeed値と同じプロンプトを使えば、ほぼ同じ画像を再現できます。ノイズ生成の初期値を固定するパラメータです。

便利なコマンド:

  • /settings: 使用するバージョン、スタイル、画質モード(Fast/Relax)などをデフォルト設定として変更できます。ここでV6をデフォルトに設定しておくと、毎回 --v 6 を入力する手間が省けます。
  • /prefer option set <名前> <値>: よく使うパラメータの組み合わせをカスタムオプションとして保存できます。
    • 例: /prefer option set myprompt --ar 16:9 --v 6 --style raw → 次回から /imagine prompt: cute cat --myprompt のように使用可能。
  • /describe: 画像をアップロードすると、その画像を表すと思われるプロンプト候補を4つ提案してくれます。プロンプト作成の参考になります。
  • /blend: 複数の画像をアップロードし、それらを融合させた新しい画像を生成します。
  • /tune (Style Tuner): 多数のサンプル画像から好みのスタイルを選択していくことで、自分だけのカスタムスタイルコードを作成できます。作成したコードを --style <コード> のようにプロンプトに追加して利用します。(Basicプラン以上で利用可能)

6. Midjourney V6の特徴

最新バージョンV6(2025年5月現在)は、以前のバージョンから大幅に進化しています。

  • プロンプト解釈能力の向上: より長く複雑なプロンプトや、ニュアンスを正確に理解できるようになりました。
  • 画像の一貫性と知識の向上: よりリアルで詳細な描写が可能になりました。
  • テキスト描画能力の向上: 画像内に簡単なテキストを描画できるようになりました。(完璧ではありませんが、以前より改善)プロンプト内でテキストを " " で囲みます。
  • アップスケールの改善: アップスケール時のディテールが向上しました。
  • --style raw パラメータ: より写真的な表現や、プロンプトに忠実な生成を求める場合に有効です。

V6を利用するには、/settings コマンドでデフォルトバージョンを「V6」に設定するか、プロンプトの最後に --v 6 を追加します。

7. 料金プラン

Midjourneyはサブスクリプションベースのサービスです。主なプランは以下の通りです(料金や内容は変更される可能性があるため、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください)。

  • Basic Plan: 月額$10程度。限られた枚数(月200枚程度)のFast GPU Timeが付与。Relaxモードはなし。
  • Standard Plan: 月額$30程度。Fast GPU Timeが増加(月15時間)。Relaxモード(無制限の低速生成)が利用可能になります。
  • Pro Plan: 月額$60程度。Fast GPU Timeがさらに増加(月30時間)。Relaxモード利用可能。ステルスモード(生成画像非公開設定)が利用可能。
  • Mega Plan: 月額$120程度。Fast GPU Timeが最も多い(月60時間)。Relaxモード利用可能。ステルスモード利用可能。

多くのユーザーにとっては、無制限のRelaxモードが使えるStandard Planがコストパフォーマンスが高い選択肢となるでしょう。

/subscribe コマンドで表示されるリンクから、各プランの詳細確認と加入手続きができます。

8. 注意点とTips

  • 著作権と商用利用: 生成した画像の著作権は基本的にユーザーに帰属しますが(有料プランの場合)、利用規約は変更される可能性があるため、特に商用利用を考えている場合は、必ず公式サイトの最新の利用規約(Terms of Service)を確認してください。無料ユーザーだった場合や、他者の画像を元にした場合など、条件によって扱いが異なります。
  • プロンプトは英語で: Midjourneyは基本的に英語のプロンプトで最も性能を発揮します。翻訳ツールなどを使って英語で入力しましょう。
  • プロンプトのコツ:
    • 具体的に: 抽象的な言葉より具体的な名詞や描写を使いましょう。
    • 詳細に: 色、形、質感、場所、雰囲気、ライティングなどを詳しく記述します。
    • 単語の順番も重要: プロンプトの前半にある単語ほど重視される傾向があります。
    • スタイル指定: photorealistic, illustration, anime style, watercolor painting, cyberpunk など、望む画風を指定します。
    • 参考を探す: 他のユーザーが生成した画像のプロンプトを参考にしましょう。MidjourneyのWebサイトギャラリーで探せます。
  • コミュニティの活用: Discordサーバーには様々なチャンネルがあります。#prompt-chat などで質問したり、他のユーザーの作品を見て学びましょう。
  • 試行錯誤を楽しむ: 最初から完璧な画像が出るとは限りません。プロンプトを変えたり、パラメータを調整したりして、試行錯誤するプロセス自体を楽しみましょう。

9. まとめ

Midjourneyは、誰でも簡単に高クオリティな画像を生成できる強力なツールです。基本的な使い方をマスターし、パラメータや新しい機能を活用することで、あなたの創造性を無限に広げることができます。特に最新のV6は目覚ましい進化を遂げており、表現の幅が格段に広がりました。

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